再びスタジオ 9時8分

 柴田理恵さんが「泣いちゃいますねぇ〜」と言う。「急に『お母さん』が戻ってきて、布団をかけてくれたり...ねぇ。
 アナウンサー氏「『館ちゃん』というのは、お母さんが一番幸せだったときを一瞬で思い出す言葉なんですね。刺激語といいます。あ〜、うちのばあちゃんは「過去には戻らない」
 斎藤正彦先生の説明。「家族にとって認知症の人を介護するのがつらいのは、会話ができなくなることなんですね。それが、こちらがあわせてあげることによって、会話ができる、それが喜びです。認知症の症状は覚えられないことで、新しいことを記憶するのは脳の海馬の働きですが、そこがだめになる。でも、古い記憶は別の場所にある。記憶の引き出しから出してくることができる。そういう理由がわかれば、家族が認知症になっても、私が悪いからなったわけじゃない
、とわかる」
 高畑冨美子さんの説明。「『かんちゃん』と呼ばれると、エネルギッシュでてきぱきしていたころの母に戻る。すると『家族の役にたちたい』という気持ちが出て『ここの家の人はだらしないねぇ〜』と言いながら家事を手伝ってくれる」あはは〜。うちのばあちゃんは家事は嫌い。だから「草を引かんと草が絶えへん』と言いながら草と闘う。冨美子さんは今は経験を生かして施設訪問などのボランティアをしておられる。