電話をかけ、メールを送りまくる!

 朝から犬と歩いているときも利用して、メールを送る。
 先輩のご主人が利用しているデイケアは営業している。市内はほとんどが休業らしい。
  
 ばあちゃんが行く施設にかけてみる。「お休みですか?」「はい、休みです」「施設のデイサービスの送迎車が走っているのを見た人がいますが...」「休みです。それは入所の人を病院に連れて行ったのでしょう」「ヘルパー派遣はしていますか?」「はい」ケアマネさんに頼んで、また利用できるように考えてもらおう。

 「大丈夫。こんなときは私が頑張って世話しています」...それはいいんだけど、おとなしい人ばかりじゃないもんね。家で介護者がひとりでは入浴もさせられない人もいるもんね。「困るんだ!」と言う声は家族が上げなくちゃ、ね。
 うちはお正月は1週間家にいる。それは初めから承知のことで、暇な時期だからだ。今回は、猫の手も借りたい農繁期だ。黙って一人でかぶるなんて、しないぞ。

 「学校が休みの娘たちが家事も手伝ってくれます。ばあちゃんはデイが休みですが、頑張ってます」なるほど、偉い、偉い。一回りも年の違う若い人だが、偉い!

 そんなとき電話が鳴った。「診療所ですが、先週受けられたばあちゃんの血液検査の結果が出ています。先生の説明がありますので、聞きに来てください。(う!「ききに」と打つと「危機に」と変換された。世間はこんなに緊迫しているのに診療所ののんびりさを笑っているようだ)「行かれません。デイもショートも休みで、ばあちゃんが家にいます。ばあちゃんは行きは歩いてくれますが、帰りは歩いてくれません。連れて行かれません」と言うと「すももさん、一人でいいですが」と言われた。「ばあちゃんを一人で置いて行けません。脱走します」と言うしかない。いつも診察や検査や処置に連れて行っていて、ばあちゃんを見ている看護師さんがこの理解だ。先生は行くたびに所長だったり、応援の先生だったりで、言っても言ってもわかってもらえない。よほどの剣幕に驚いた看護師さんが先生に相談に走る。(様子)「では次の診察日でいいそうです。薬も今のままでいいですので、次に来られたときに相談しましょう」

 「社会福祉協議会認知症介護者の会・さくら会」に電話をして「市役所のどこに電話をすればいいか、教えて」と言うと「さくら会の担当の者が席をはずしています」と言う。「関係ありません。我々家族が困っているんです。社協もわかってください。市役所の電話番号だけでいいんです!」だって、電話帳で調べてかけたら、家族の緊迫感が社協に伝わらない。悔しいではないか!
 
 市役所にかける。「インフルエンザ総合受付」である。窓口の人は「協議中」ばかり。元々、相手を怒らせない穏やかな人が選ばれているし、抗議の電話に逆らわないように訓練されているものね。
 友達に言うと「体よく、ガスぬきされたんかいな」 ん? そうかもしれん。悔しい!
「じっと我慢の1週間」ほど、ぼけばあちゃんは甘くないぞ。