「シクスティーズの日々」久田 恵著 朝日文庫 2007年
「ベターケア」で久田さんを知ったので、古い本を探してもらった。
朝日新聞に2002年7月3日から2003年6月25日まで連載された「仕上げのとき 助走のとき・・・シクスティーズの日々」をまとめたものである。
久田さんが先輩である60歳前後の方々を取材されている。
朝日新聞を購読していたのだが、記憶にない。
2002年の2月から「たたかうおばあちゃん」を書き始めた。54歳だった。「こんなばあちゃんはよそにもいるの?」と探し回っていたときだから、「先輩の60歳」は目に入っていなかった。自分の老後なんで考えられない。「今」でせいいっぱい。
今、これを読むと「そうなのよ」「それもある」と思う。定年で次の人生を考え始めるころ?いや、それでは遅い。帯に「わが人生はむなしいものではなかった」とある。そうだよね。これからだよね。