喪中葉書

 喪中葉書が来る。もう30枚近い。毎年、年賀状を150枚買っていたが、去年は足りなくなり、今年は200枚買った。150枚出して、30枚も喪中では、確率が高すぎるではないか。多いのは親の死だ。「そういう年になってきたのよ」と友達は言う。
「たたかうおばあちゃん」の読者の方からもきた。お父さんが亡くなられたのだった。「自宅から静かに旅立ちました」と書き添えられていた。講演会でまるちゃんから紹介され、毎月郵送していた。「同じよ」と返事がきたり「たたかうおばあちゃんはご飯が食べられて幸せよ。うちの父は、食が細くなって心配」と書かれていたりした。ばあちゃんよりも高齢だったから、ね。「自宅から静かに旅立ちました」の中に、充分に介護したという満足感がこめられていた。