雪、がんがん

 ばあちゃんは7時に目が覚めて、たんすを開けていたが「もっと寝て」と言うとまた布団に入った。
 起きて台所に来たのは8時半だ。着替えて、顔を洗い、お経もあげた。ご飯もすんだ。
「ばあちゃん、うんち、出てないよ。もう4日目やで。ご飯がすんだら、しといでよ」と言うと「毎日、出てます」と言う。ま、記憶はないか。
 部屋に帰ると「がんがん、しとる」と言う。お日さまがんがん、とは言うだろう。雪もがんがん、なんかい?明るければ、なんでも、がんがん、なんか?
 こたつに入って「冷たい」と言う。こたつ布団をめくり上げ「こんなん、なっとる」と言う。見ると、ソケットを抜いている。「抜いたら、寒いに決まってる。なんで、こんなもん、さわるの?」と怒ってみたが「知りません」知らんわな。こたつの切り方がわからず、布団をめくって抜いたわけか。まったく、何で、こう、いらんことばっかりするんだろう?