友達が来た 

 夕方、友達が来た。その人のお母さんは施設に入所している。「見舞いに来たのに、ちっとも喜ばへんねん。文句、言うねん」と言う。親子の会話は「施設はお風呂が週に2回しかないし、新しい所に変わりたい」「そんなに簡単に変われへんよ」「家に帰る」「家で一人でどうやって暮らすの?」「ヘルパーさんに来てもらう」「ヘルパーさんは夜は来てくれへんよ。何かあったらどうするの?」「もう死んでもええがな」「そんなことしたら、私ら子供が困るわ。ここで暮らせて幸せや、と思わな...」「思われへん」「幸せは自分の気持ち次第や」とまぁ、お母さんに説教したらしい。聞くかぎりではお母さんは認知症ではない。足が不自由なのだそうだ。「施設は、寝たきりの人・いつもぶつぶつつぶやいている人・怒ってボンボンたたく人・大声でどなる人...だらけ」と言う。「それ、全部、ばあちゃん一人でまかなってるわ!」あはは〜。あ、寝たきりではないわ。