「群青亜鉛のいっちょかみ介護」

 群青亜鉛さんは、いろいろやっていて、知識豊富で、言いたいことがいっぱいあって、教えてあげたいことが山ほどあって、が、ひしししと伝わってくる。
 私は、全国大会でもらった「認知症、迷ったら、まず相談だね」という便箋を持って行って、順に書く。亜鉛さんの話がゆっくりなので、書きやすい。便箋の罫が広いので書きやすい。10ページぐらい書いた。
 群青亜鉛さんは昨年、個展をしたそうだ。中学校の同級生が来てくれて「こんな絵を描いて、みんなに『こうやれ』って言いたいわけ?」と聞く。「いや、そうじゃない。勉強して、プロにつっこみ、入れられるように、なってほしいんや」
 う〜ん、わかる。
 トイレに手すりをつける業者を呼んだとしても、知識がなく、「おまかせ」では業者もおざなりな仕事をする。一人ずつが、いろいろ勉強して「うちのばあちゃんは、ここが不自由だから、ここに、こんなふうにつけて」と言うと、業者も「おや、手抜きはできん」と思うし、業者が育つ。どんな職業も「ピンからキリまで」あるのだ。
 亜鉛さんの得意は「トイレ」らしい。
 たとえば、和式トイレは、しゃがんでいる姿勢が自然に足腰の筋肉を鍛える。うんちも出やすい姿勢なのだ。
 アメリカではこれを「スクワットトイレ」と呼んでいると、亜鉛さんが教えてくれた。
 うちのばあちゃんも、間に合わないときは畑でこっそり、うんちしていた。おかげで便秘にならない。運動神経の良さは抜群だった。足腰も強かったから、よかったと思っている。昔の人は鍛えようが違う。
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