おふろに入っても、なかなかあがらない。私が耳元で「待ってても、誰も呼びにこないよ。どうする？」と言うと「わかりません」と言う。「勝手にあがりよ」と言うと、困った顔になる。指示してほしいらしい。 この前「タオル、絞って」と言ってみると、ジュブ…

よそのばあちゃんが、娘のことを忘れて「お姉さん」だと思ったりすることがある。でも、その人は自分の名が言えて「お姉さん」の名も言える。だから娘さんは「お姉さん」を演じたりしている。女優さんなみに。 うちのばあちゃんは尋ねたら自分の名は言える。…

畑で５時まで頑張って帰る。「腰が痛い」と言いながら歩いては、止まる。それは背骨が磨り減っているのだから、しようがない。「しょうがない。寝ててもなおらへん」と冷たいようだが言ってやる。「そうか、そうか、かわいそうに」と言って納得するなら、ど…

死にそうに「あかん、あかん」と言ったくせに、家に帰ると元気一杯。まぁ、ばあちゃんは「家」とは思ってないけど．．． 外は暑かったので、赤い顔して、わめき、うろうろ．．． 処置なし！ クロネコ便が取りに来てくれたので、また行こう。 畑に行く。「あ…

昼からばあちゃんを起こし、ご飯を食べさせ、墓参りに行った。 まず、畑に行って、しきみを取る。ばあちゃんは見ていても、私が何をしているかが、わからない。そこで「おしっこ」と言って私の気を引く、常套手段。「墓参りよ」と言って歩いていても、行く先…

そのまにメール便を作る。今日は「教え子通信」だ。中学校の基礎学級（勉強が苦手とか特別に配慮のいる子たちのクラス）の教え子。私がその学校に行く前の卒業生が、施設に入っていて、先日、診療所で出あった。教えてないのに「先生」と呼ぶから知らない人…

今日は休みで家にいる日だ。朝７時に起きてきたが「まだ早いから寝て」と言うと、またベッドに戻った。応接間からときどき覗くと、ばあちゃんは横向きに寝そべって上体を起こし、窓の外を見ている。でもまた寝てしまった。１０時に起こし、朝ご飯。「起こし…