夜中のおやつをやめたら

 このごろのばあちゃんは、夜よく眠る。畑に行って、帰ってご飯を食べてお風呂に入ると、わりに早く眠る。とても助かる。
 12時より前に起きてきても「もう起きまんのんか?」とは言わなくなった。ばあちゃんがトイレに入ったとたんに、廊下の机におやつ入れを置くと、トイレから出ておやつを握って部屋に戻る。いつも置いておくと、トイレに入る前に持って入るからだめ。またおやつをたくさん入れると、一度に握って行って、食べた残りを部屋のどこかに隠して忘れるから、1つか2つだけ入れる。ばあちゃんとの智恵くらべだ。やられてから、しまった、次の手を考える。
 以前は夜中に何度もトイレに来てはおやつを食べていた。おやつ入れに無いときは、台所に入り、冷蔵庫に顔をつっこんでおかずをつまんでいた。
 もう、こんなことはしなくなった。つぎに起きるのはもう明け方だ。小さい飴玉を2つ3つ入れておくと、食べているときと、1つ残っているときがある。
 このように、夜中のおやつをやめると、ご飯を上手に食べるようになった。とても良い調子。
 また、日中はほとんど畑に行っているので、おやつを食べるひまがない。昼に帰ってくると、いきなり「ご飯!」 夕方は、ちょっとだけおやつを出して「休んで」と言うと、もう忘れてご飯を食べたいらしい。何度もトイレに来ては、「ご飯か?」「まだや。部屋で待って」の繰り返し。
 ご飯を食べると、お風呂で、あとは寝るしかない。これで、おやつとは、縁遠くなった。