「ムーベン」を飲む

 昨夜の下剤はなんということなし。今朝は「ムーベン」を飲む。「検査の前に腸を綺麗にする薬」だ。プラスチックの袋に白い粉が入っていて、水を少し入れてキャップをして、よく振る。粉が溶けたら、水を2リットルの線まで入れる。これをコップに移して、少しずつ2時間かけて飲む。
 注意書きには「一人では飲まないでください」と書いてある。「服用中に、顔が青ざめる、腹痛、吐き気、吐く、めまい、寒気、じんましん、息苦しさ、顔のむくみなどの症状があらわれた場合には、飲むのをやめ、直ちに医療機関に連絡し、医師の診療を受けてください」と書いてある。
 検査の申し込みの時に看護師さんが説明書を見せながら「飲み始めが6時」と指示された。まだ病院の受付も始まっていない時間だ。「直ちに受診して、なんて、そんな危険な薬なら、家で飲ませないで、病院に行ってから飲ませてよ、早くても行くやんか」と思う。 
 でも大丈夫でしょ。ずっと前に検査をした人が「まず、ヒマシ油を2時間かけて飲むのよ。検査は麻酔でするから、眠っているうちに終わる」って、いとも簡単そうに言っていたもの。
 おそるおそる飲んでみる。味は「レモン味」で、飲みやすい。「冷やすと飲みやすい」と書いてあるが、もとから冬なので水で溶いたら冷たい。「初めのコップ1杯に15分かける。あともゆっくり飲む」ゆっくり飲みすぎた。途中から、とくにあと800CCぐらいがつらい。おなかが冷える。水を2リットルも飲むのは、かなりつらいものだ。「顔が青ざめる」って、冷えるのでしょう。
 「飲み始めて1時間ぐらいで、排便が始まる」と書いてあるが、ゆっくり飲みすぎて遅かった。でも、きちんとできて、だんだん綺麗な色になってきて、どうやら合格だ。一安心。