「毎日発見」から

 私の友達が「ようこそゆうとぴあワールドへ」というホームパージを作っている。毎月1日には「ゆうとぴあ通信」が更新される。ホームページの中の「毎日発見」は私のブログの「アンテナ」にのっているからごらんください。去年の12月23日の記事を紹介します。「教育」について
 
 勤務校では21日の午後研修会がありました。
「カウンセリングマインド実践研修会」というのが正式名です。終業式の前日という忙しさのピークの時期になぜと思いましたが、研修内容が良かったのでそのことを責めることはしないことにしました。講師は、姫路市立教育相談センター所長の宇久始先生です。長年姫路市教育委員会の指導主事として、障害児教育の発展のために尽くされてきました。臨床心理士であり、スクールカウンセラーでもあります。
 現在の教育相談センターの主な相談内容は不登校についてだそうです。宇久先生は、そのことについて、豊富な相談事例から見えてきたものを話されました。その話の根底に流れるものは、不登校は子供の問題ではなく、親の問題であるということだったと思います。そして、現在の親にどのような問題があるかを具体的に紹介されました。
 その話を聞きながら、親の問題とはすなわち社会の問題だと思いました。そして、その社会の問題を作り上げたのは、団塊の世代と言われる私たちではないかとも思ったのです。60年前の敗戦で、それまでの日本流のしつけや教育方法が否定されました。しかし、その頃の親自身は戦前のしつけを受けていたので、私たち子供は親が受けたしつけの通りに育てられました。
 ところが、その私たちは、学校ではアメリカから直輸入された「平等、権利、個人の尊重、民主主義」の大切さを教えられました。同時に、戦前の考え方は間違いだとマインドコントロールされたのです。
 そのようにして育った私たちにできた子供が親になって見せる姿は、実は私たち親の姿そのものなのです。ただ一つ違うのは、私たちの子供の頃は物資が不足して貧しかったことで、自制や忍耐の心があったことだと思います。現在のように物が豊かで、あまり苦労しなくても生活できる時代だから、複雑な人間関係に煩わされることなんかしたくない、と思うようになるのは当然の成り行きだったのかもしれません。
 そんなところから、祖先や親を敬うこと、夫婦の在り方、隣人との付き合い、兄弟のけじめ、挨拶、公共心など足元にある大切な多くのことがないがしろにされてきたのです。その結果として多発している不登校は、こんな時代の申し子と言えます。まさに、不登校の子供達は親に、あなたの生き方は何かが間違っているよと教えているのです。

 これを読んだ時に「あ、そのとおりだ」と思い、私達がもやもやと「何か、おかしい。どこか、間違っている」と思ってきたことが、わかりやすく説明されていた。本人に了解してもらったので、掲載しました。