参加者の意見交換

 初参加者がまず、困っていることを言う。それに対する酒井代表の助言が適格だ。酒井さんこそ「豊富な知識と人脈」の持ち主だと思う。やはり、この「認知症の人と家族の会」は尊敬できる。
 他の参加者も、経験から「社会資源を使いなさいよ」「症状は固定しない。今はできていても、できなくなる日がくる。それに備えて、今から利用できるサービスや施設を探し、申し込んでおく」などと助言。私も、初期からの適切な利用が進行を遅らせて、体が元気でいられると思う。
 それにしても、この会ができて30年、介護保険が始まって12年になろうというのに、どうして、いつもいつも「初心者」が悩むのだろう?
 この会ではなく、私が所属する別の会の会員であるおばちゃんたちは「介護の話を聞いとっても、ふ〜ん、で終わっとって、いざ、自分が、介護!てなったら、何にもわからん〜って、悩むんやで」と言う。それが人間の普通の姿かも、知れんなぁ。「物忘れ外来、なんてあるのん?初めて聞いたわ」と言う。では次にはちょっと教えてあげよう。「あんた、よう知っとるなぁ!」と感心するんだよ。こちらがびっくりする。「ばあちゃんを世話したから、勉強したんやで」と言うとびっくりされた。そうだった。本も集めて、講演会に足を運んで、半端じゃなく勉強したんだった。だから、今、「紫陽花の会」のメンバーに「紫陽花の会は勉強になる」と喜んでもらっている。ではまた。