「寝なさい！」と言うと、ばあちゃんはまた部屋に戻った。見に行くと、本当に寝ている。布団をはがすと、ばあちゃんはまだ寝ぼけ眼と思うのに、すっくと上半身を起こした。すごい！ 私？できない。

春にもらった「小夏」という小さな夏みかんがおいしかったので、植木鉢にまいておいたら芽が出た。晩白柚も４日ほど前に出た。こちらは黒のビニールカップで、水をやらずに乾いた時もあったのに、種って強いもんだね。出る季節までは乾いても休眠しているの…

梅を取った。大きな青いシートを３枚、梅を囲むように敷いて、竹竿で枝をたたいた。落ちてこない。梅は少なかった。大きいのもあったが、沖縄の菊のお礼に送るのでせいいっぱい。不作の年かな？去年、なりすぎたかな？お疲れなんでしょ。こんな年は「あ、少…

ばあちゃんがステイから帰ったので、おやつにした。でかいシュークリームだ。私も一緒に食べ始めたが、先に食べ終わった。ばあちゃんは途中でやめて「もったいない」と言う。いつも言うのだ。「あ、そう。もったいないの？いらないの？なら、犬にやるわ。犬…

やっと見に行った。今日４回目の上映で４時４５分開始。客は２０人もいなかった。 渡辺謙さんも樋口可奈子さんもよかった。アルツハイマー病になったときの描き方もよく考えられていた。群集の中で、突然、頭が痛くなったり「ここはどこ？」状態になったとき…

句会だ。今月の題は「栗の花」だったので、家の前の柴栗の花を取って持って行った。山歩きをする人は栗の花をご存知だろうが、知らない人もいる。「栗の花はにおいが強いそうね」と言われる。「くさいってね」と言う人もいる。くさいことはない。大きな木が…

「コピーテン」に行って「たたかうおばあちゃん」４０号をコピーしてきた。

梅を取らねば．．．いくら遅れているとは言え、ぱらぱら落ちてきたよ。蕗はもう取って配った。梅の木の下の柊ナンテンとつつじを剪定して、いきなり燃やす。生で！だ。燃えるからすごい。山火事にご用心。次に落ちている梅を拾う。頑張れば一日でかなりの仕…

昼なのでばあちゃんを迎えに行く。池の水道で手を洗い、しそジュース牛乳割りを飲ませ、飴を１つ口の中に入れてやって家に帰る。途中の道路に来ると、右を歩けば、溝を見て「ようけ、草、生えとるなあ」と言う。よけいなお世話。道路の側溝まで世話をやかな…

ばあちゃんは朝ご飯のあと「どないしますのん？」と言いながらうろうろしていたが、そのうち外に出て、腰かけてお迎えを待っていた。そろそろ、畑に連れて行こうと思って出てみると、いない！ 西を向くと、従姉妹のご主人の軽トラックがいる。助手席に乗って…

この前「親より太い子燕」と書いたら、２日後にはいなくなった。もともと、親は夜になると巣に雛を残し、自分は少し離れた下水のパイプに止まって休んでいた。今も、親だけがそこにいる。そして、その親がせっせと行き来するのは二度目の卵をかえすらしい。…

ステイから帰ると、紙パンツをはいているが「どんなタイミングではきかえているのですか？」と訊くと「お風呂のときです」と言われた。こまめにチェックしてはきかえさせてほしい。グショグショになっていた。さっさと脱がせて布パンツにした。 ところが、ト…

ばあちゃんはねぎも人参も、うんと小さいうちは抜いてしまった。「ばあちゃん、これ、人参やで」と言うと「うん」と言いながら引いていくのだから、たまらない。 ねぎや人参は大きくなり、ようやくばあちゃんも引かなくなった。ねぎの真ん中に同時進行のつも…

１冊の手帳を４年間使う、というケチケチ作戦をしていると、過去３年間の作業がわかろ。もうとっくに梅をとっている季節だ。梅の木の根元にある蕗をつまねば梅がとれない。でも梅はまだ小さいようだ。おまけに乾いている。梅には雨がいるのだなあ。

この前一緒に地域包括支援センター訪問に行ったケママネちゃんが家族を連れて畑に来た。ばあちゃんが喜んでくっついてくる。小さなレジ袋をみつけ、何かを取って入れてくれる気らしい。小学生と保育園児４人の子供で親子６人だ。苺はもう終わったので、親苺…

結局、親子の縁を切れないからついついやりすぎるんだよね。「もうぼけちゃった。親であったのは過去」と割り切れたら楽なんだろうが．．．よそのぼけばあちゃんになら、そんなにむきにならなくてもよいものね。ならばこれからは省エネ介護。時間も手間も省…

昨夜、赤しそジュースを作った。じゃまになる場所に生えているしそを引いてきたのだ。まだ小さいがたくさん集まれば十分使える。これで「ばあちゃんの夏を乗り切るしそジュース」だ。それで今朝は寝坊をした。 ばあちゃんが起きてきた。朝ご飯のあと「６月１…

細かい草が一面に生えている。昔のばあちゃんなら「べったらこ」と言う。ばあちゃんは、草がいっぱいある所は嫌いだ。「どこ、引きますのん？」と言うばかりだ。いつもの畑だって、草の無い（少ない）畝を選んで歩いているぐらいだ。 ともかく今日は、ばあち…

帰って着替え、饅頭を食べてから、下のガレージ前の草引きをした。ばあちゃんは、家と道路壁の隙間に入って草を引いた。よく伸びていた。 ご飯のあとは、昼寝。布団でグーグー寝ていたが、２時に起こし、畑に連れて行った。やっぱり草が少ない畝を選んで引い…

薩摩芋の草引きが急ぐので、ばあちゃんでもできるだろうか？草の中に芋が埋もれている状態では、芋まで引かれそう。先に芋のぐるりだけ引いて、そのあとをばあちゃんに引いてもらおう。ものは試し、連れて行ってみることにした。 軽トラックの助手席に乗せた…

夫の話。民生児童委員の月例会に、地域包括支援センターの職員が来て説明をした。「ご意見」を求めるアンケート用紙も配ったそうだ。 夫が言う。「介護予防に筋トレが利くのは、ぼけてない人だよ。ぼけの予防にはならないよ。ばあちゃんを見てみろ。お前がば…

そのかわり、激高して帰宅したばあちゃんを一瞬にしてしずめる方法をみつけた。 ばあちゃんは今日は一段と「ご立腹」で「どないすんのんどいな！」「知らんで！」とわめいて家に入り、玄関のガラス戸をがんがんたたいた。私は廊下に隠れて見ていた。せめて「…

ばあちゃんをつねっていたら、あざができてばれてしまった。デイのお風呂に入ったときにみつかって、お迎えスタッフに「何ですか？」と訊かれた。「つねった」と言うと「えーっ」と言われた。「ころんだ」とか「ぶつけた」とか言ってごまかしてもしょうがな…

昨日の雨のおかげでゆとりができ、コピーに行った。「たたかうおばあちゃん３８号」だ。１ヶ月も前の号なので、挿絵を描くにも「このころは、どんな花が咲いていたっけ？」と忘れてしまった。 あは！

今日は２回も洗い場に上がり、桶にお湯をくんで洗っている。これは珍しい。石鹸を使っているようだ。毎日お風呂に入るし、デイで入ってきても家でまた入るから、洗うことは期待していない。毎日入る上に、石鹸で洗えば、油分がなくなって干からびてしまう！…

雨がふってきた。ばあちゃんがおとなしいうちに、犬と散歩に出る。歩きながら振り返ると、ばあちゃんがのぞいている。ばあちゃんの部屋の窓の障子の破れから、ばあちゃんの顔が見える。これだけ離れたら、誰だかわかるまい。顔が窓枠に一杯の大きさでけっこ…

今月のケアマネさんの訪問日だ。ばあちゃんはデイから帰り、布団で寝ていた。昨日の「昼寝」が癖になったのかな？それなら暑い夏は助かるというもの。 これ幸いと来月の予約やら、話が進む。「包括支援センター」の話も出て「他のケアマネさんは、文句を言う…

ばあちゃんが行ってから、薩摩芋の草引きに行った。休耕田だから水が多い。植えたときも、谷に水がたまっていたぐらいだ。小さな草が一面に生えている。

また寝かせたら、寝た。８時に起こす。ご飯もすんで、５０分にトイレに行かせた。廊下で「どないしますのん？」と言っているうち「おはようございます」とお迎えの声がした。ばあちゃんには聞こえない。「ばあちゃん、ほらほら」と言うと「迎えに来てくれた…

朝、ばあちゃんがごそごそ。５時４０分だ。廊下にはいない。となりの下の間だ。冷蔵庫を開けて、パックを手にしている。「ばあちゃん、何、してるの？」「何もしてへん。あけただけや」「あけるのが、いかん。手に何、持ってるの？」「皆に出したげよ、おも…