「認知症の治療」岸川先生・つづき

(問い)認知症って治らないんでしょう?治療って何をするの?治らないのに、何かしたってしょうがないんじゃないの?
 専門の先生に診断してもらったら、アルツハイマー病なので治療法はない、あとは介護の人にケアしてもらってくださいって言われたし・・
《これは日本だけじゃない。アメリカでもそうなのです。僕はいつも腹がたつ》
*治療方法のない癌にかかったとします。
  後は介護の人に任せて医師は何もしなくても良いですか?
*糖尿病になった人がいます。医師は糖尿病自体を治していますか?
  違いますね。では一体、何をしているのでしょう?《コントロールして副作用が出ないようにしている》
*慢性呼吸器疾患で在宅酸素が必要な生活をしています。障害の1級です。治療は何もしないですか?

(答え)認知症は「障害抱えて生きる」ということです。1.一時的な障害
 原因を見つけ、ただちに治療する必要があります。
2.固定した障害
 合併症によって障害が悪化しないように管理する必要があります。
3.進行する障害
 変化する障害を診断し、その対処法を示す必要があります。
 症状のコントロールをしていく必要があります。
 合併症の管理をする必要があります。
《若い人のアルツハイマー病ではどんどん進みます。30代だと医療が追いつかない》{しかし、こんな話、できるお医者さんに出会えなかった。医者がわかってくれなかったんだ}