「ぽーれ ぽーれ No.414 2015年1月号」「認知症の人と家族の会」

 *「結成35周年」「認知症の人と家族の会 理念」
  認知症になったとしても、介護する側になったとしても、人としての尊厳が守られ日々の暮らしが安穏に続けられなければならない。
  認知症の人と家族の会は、ともに励まし助けあって、人として実りある人生を送るとともに、認知症になっても安心して暮らせる社会の実現を希求する。

 *「安心して暮らせることを保障する国家戦略を  結成35周年の新年に思うこと」代表理事 高見国生
  高見さんの挨拶はいつも説得力がある。
  「家族の会は、10年1日ならぬ、35年1日のごとく言い続けてきた『ぼけ』ても安心して暮らせる社会を目指すということです。私たちの願いと活動は、35年間一貫してブレることはありませんでした。」
  おわりの一節が「『家族の会』の結成35周年の年に、ようやく認知症の国家戦略が語られだしたことに嬉しい感慨を覚えます。」で始まるのだが、神戸市であった全国研究集会のときの挨拶が「ようやく、施策ということばで語られだした」であったように思う。高見さんがご両親を介護しながら「家族の会」を作られたころは、「保健師さんが・・・」のような話だったと思う。困って市役所に訴え、一つずつ道を開いてこられたことに敬意を表する。
 
 *「新春企画 10年後の認知症医療やケア 私の予想」
  +「地域で支える専門職が増えて」  日本作業療法士協会常務理事 苅山和生
  +「絶望の淵から治癒への希望に」  ケアマネージャー 花俣ふみ代
  +「根本的治療薬で発症予防」    弘前大学神経科教授 東海林幹夫
  +「ますます大忙しの『家族の会』」 厚生労働省老健局長 三浦公嗣
  +「そして認知症となった田部井は・・・」 施設長 田部井康夫
  +「看護師と認知症の経験を生かして」   山本きみ子