2005-09-01から1ヶ月間の記事一覧

めがね

晩ご飯のあと、お風呂からあがったばあちゃんは「めがね、かけよか?」と言う。私は洗濯をしていたので、ほっていたら「そのめがね」と言う。 え? 私の老眼鏡と本をテーブルに置いていたんだ。何を見ても「自分の物だ」と思うのね。自分が、めがねが必要か…

通り雨

午後、急ぎのパソコンをしていたら、雨がふってきた。あわてて洗濯物をとりこみ、ばあちゃんはどうするだろう?前のように、となりのおじさんの小屋に入って雨宿りをしているかな?傘をみつけて、さして帰って来るかな? それとも...やっぱり、小屋のその…

スイッチ

ばあちゃんは昼ご飯に帰らない。迎えに行った。毎日、呼ばねば帰らない状態になって、何ヶ月たつだろう? 食卓でメモを書いた。「なんで、朝ご飯、昼ご飯、晩ご飯を忘れるの?」ばあちゃんは「それはいけません」と言う。そんな他人事のように言われても、答…

今日はばあちゃんは1日、畑仕事の日だ。10時の休憩に赤シソジュース牛乳割りを持って行った。ばあちゃんの夏をのりきるシソジュース、おかげで今年も元気、元気。 ふと見ると、ばあちゃんのもんぺのポケットがふくらんでいる。またミニトマト?「出してご…

車椅子は難しい

帰ってから、友達に「車椅子を押すのって難しいわ」と言うと「乗ってる人は怖かったと思うよ」と言われた。あ、そうか。ごめんね、つよしお父さん。お父さんが何も文句を言わないのをよいことに、かなり強引に運転してしまった。並みいる介護職の人たちに「…

「死なな、しょうがおまへん」とは、穏やかじゃない

今日はばあちゃんを早く連れて帰った。家に着いたら、5時50分だった。早くかたづいて、お風呂もすんで寝てくれた。 と、安心するのは早過ぎた。夫とご飯を食べていたら、ばあちゃんがやってきた。「あんじょう、忘れてしもて、しょうがおまへん」と言う。…

言っていいの?

友達から電話があった。彼女はケアマネさんだ。担当している人が一人ぐらしになり、日常生活があやしくなった。ヘルパーさんが毎日来てくれるように手配した。でも、作ってくれたご飯を食べたり食べなかったり...「熱があるんじゃないですか?測りましょ…

ケアマネさんの家庭訪問

月例の家庭訪問だ。ばあちゃんはデイから帰り、畑に行っていた。 ばあちゃんを連れに行かなかったら、帰ってきたのは6時45分だった。「ここに入れてもろてもよろしいか?」と言う。「ばあちゃん、もう外は真っ暗やろ?何、しとったん?」と訊くと「草、引…

三連休

金・土・日はばあちゃんにとっては、デイサービスに行かない「三連休」だった。金曜日は時間つぶしに診療所に行った。土・日は畑だ。それでも、朝起きて「何、しますのん?」とは言わず「畑に行きます」だった。「畑仕事は1日しかもたない」ことはなかった…

いちご

ばあちゃんにふまれないうちに、いちごの仮植のつづきをする。ばあちゃんは機嫌よく畠をうろついている?

もどった!

昼ご飯になり、ばあちゃんがようやく元にもどった。ぷんぷん怒らなくなった。食事も帰宅後三度めにして、がつがつしなくなった。あの「とんがりねずみ」はなんだったのだ?よかった。もうもどらないかと思った。

側さんに電話

朝の7時だ。側さんが別のグループと旅行中だとしても、まだ朝食前だ。今ならまだいいか。 電話をかけた。呼び出し音1回で、出てくださった。すごい、素早い。 名乗ると、側さんに「お疲れ様」と言われた。とんでもない。側さんこそ、にぎやかグループのお…

ばあちゃんははしから順に小さい草を探して歩く。気がつくと、いちごの育成畝にいる。谷を歩くと、いちごの孫株・曾孫株を踏んでしまう。草を探すと、足元に植えてある野菜の苗など目に入らないところがすごい。あわてて連れ戻す。 昼前に夫がかぼちゃを運び…

夕食後、薬を飲むときのこと。薬の小袋を破り、手に持って、そのまま上を向いて、袋をさかさまにして口に持っていった。ステイで他の人がしているのを見ていたのだろう。あわてて止めたらいつもどおり、右手で袋を持って逆さにして、左手に錠剤を2粒のせて…

老人検診

ばあちゃんは朝6時にトイレにきて、またねてしまった。 今日は診療所に行くことにした。洗濯は昨夜したので、ガレージから表に出して干しなおす。 ばあちゃんが起きたのは7時だ。ちゃんとふだん着を着ている。「もう起きますのんか?」と訊くので「はいは…

宅老所のばあちゃんたちがやってきた

なんか、お客が来るときって、集中するなあ。宅老所のばあちゃんは、3人で、スタッフは男性だった。 前に来た人に「息子さんが植えたさつまいも、大きくなってるよ」と言うと、「そうかね」と言う。仮に名前を「水戸」さんとつけよう。それぐらい、風格のあ…

おみやげ

「かに食べ放題」のお店で、「はっか豆マイルド」を買った。ハッカは北見地方の特産物だそうだ。日本のハッカはとても香りが良い。私も家の表の花壇のすみに植えている。バスの中で、このはっか豆を買った人が「おすそ分け」と言って、まわしてくださった。…

畑で

久しぶりに家に帰ると、玄関の豆の木が大きく伸びていた。脚立にのぼり、窓の格子にひもでゆわえた。バラの枝も大きくなっていた。 畑に行くと、大根も白菜も大きくなっていた。台風の雨のおかげで、地面はよく湿っている。 友達(といってはいけないかな?私…

ステイからもどる

ばあちゃんは3時に帰って来た。今回、送ってくださったのは課長だ。 ばあちゃんは玄関に入るなり「何、しますのん?」と訊く。まだ「家に帰ってきた」という自覚がない。私が「服を着替えて畑に行くよ」と言うと、次の瞬間には振り返って、課長に「畑、行き…

雨でも乗馬体験     6時

先に散歩に出た人は、昨夜に予約したとおり、乗馬体験をしていた。人間はかっぱを着ていたが、馬ははだかのままだ。当たり前か。大小2頭の馬がトレーラートラックで連れて来られた。 私は馬には乗らず、三木さんが作った「夢神社」にお参りに行った。小さく…

雨だ!

早く寝たぶん、早く目がさめた。玄関ロビーに行ってみた。雨だった。 図書コーナーから、この地で出版された本と新聞のスクラップブックを持って部屋にもどった。 切り抜きは「風曜日物語 夢に日付を!」となっている。1999年(平成11年)4月プチホテ…

さくらちゃんで

あ〜、まるちゃんと二人になった。みずいらず? 「お母さんが、私に『まるちゃんとご兄弟ですか?』と言っていたよ」と言うと、一瞬ギョッとして「えっ!」と言う。なんか、ご不満?(きょうだいって、兄弟。姉妹じゃなく)私は、まるちゃんの弟子でも、妹で…

飛行機は無事に離陸  5時45分

非常口はジェット機の羽根の上だ。お天気がよくないせいか、外はあまり見えない。 途中で、外がとても綺麗に見えた。黒い雲の上を飛んでいて、空が虹色に色分けされている。その上に三日月とはっきりと星が二つ。綺麗だった。右の窓際で、得をした。そのうち…

[旅日記」女満別空港

ここらへんに来ると、メモなど残っていない。書くひまがなかったらしい。一応「5時45分発関空行きは時間どおり運航」ということで、高橋さんと小林ドライバーとお別れした。雨の中、バスは札幌の本社へ帰るのだ。 女満別空港は小さい。土産物店も多いとは…

美幌峠

ここは、晴れていたら「大パノラマ」のはずだったんだよね。でも、雨も風も、強かった。山の中を延々と走って...「あ〜、北海道、広いねぇ〜」と言う人の声、実感がこもっていたね。 次は「スーパーに行く」町なかのスーパーに行くのだって。着いたのはど…

弟子屈は大鵬親方のふるさと 

「弟子屈」といえば「大鵬関」だ。こんな難しい漢字を読めるのも「巨人・大鵬・たまごやき」世代だからだ。私が小学生の頃は「小学○年生」で「大鵬物語」を読んでわくわくしたものだ。それどころか「原爆の子」も「阿蘇山の爆発」も「伊勢湾台風」も、みな、…

昼食は陶板焼き 「じゃがいも館(ハウス)」

雨の中をバスは走る。ずいぶん山の中だ。他には何も建物のない、一軒家の昔風のドライブイン。レストランと売店がある。 名物は「いももち」じゃがいも100パーセントで、つなぎに何も粉を使っていないというのが、ここのセールスポイント。なるほど、安永…

摩周湖発 10時55分  川湯温泉に向かう

硫黄山でおりて見学。着くまえから硫黄のにおいがする。はだかの山のあちこちに、白い煙があがる。山肌が黄色いのは、噴出したガスの硫黄が固まりになったものか。 ここは、雨がたいしたことがなくて、傘をさして見に言った。高橋さんが「ゆでたまごを売って…

雨風の摩周湖

摩周湖は世界一の透明度を誇っていた。標高320mにあり、周囲は24km、水深は210m。今は透明度は29m。危険防止のため、湖に近づくことはできない。展望台から見る。昔はサンショウウオだけしかいなかったが、淡水魚とエサになるザリガニを放流…

出発 10時6分 摩周湖に向かう

バスが迎えに来てくれた。昨夜はどこか別の所に泊まっていたのね。高橋さんが「雨です。外も中もみずみずしく...」と言われた。「早、最終日。台風がこちらに向かっています。皆様が帰られてから、やってくるんじゃないでしょうか」それは申し訳ない。で…